「海老名北海道人会」の会長を務める 鷲見(すみ)一雄さん 今里在住 61歳
頼れる道産子リーダー
○…県人会の存在を知ったのは、1月に参加した「海老名市還暦式」。受付で出身都道府県を聞かれ、東北の人が県人会の案内を受けていた。「当時、北海道人会は無かった。北海道は大きくて、神奈川に来ている人がたくさんいるのに無いことがショックだった。誰も『やろう』と言わないのなら僕がやるか!」。元から、人と「集う」ことが大好きな性格。今年3月から北海道人会発足に向け走り始めた。
○…「北の国から」で有名な富良野市の出身。実家はじゃがいもなどの野菜から、鶏や豚も育てる混合農業を営んでいた。「そんな家に生まれながら、生きものが得意じゃなかったんですよ」と笑う。農業の道は選ばず、一般企業に進んだ。旭川や札幌で務めたのち、33歳のときに仕事の都合で神奈川に移った。海老名歴は約10年。「都会と田舎のバランスが良くて、街も綺麗。住みやすくて気に入っています」と語る。
○…普段は運送会社に勤めている。「勤務時間も向かう場所もバラバラな仕事。社員が『集う』ことがなかなかできないんですよ」。そんな課題を解決するため、会社でのバーベキューを企画した。「予定を合わせるだけでも一苦労だけど、皆楽しみにしているので。毎年恒例になったんですけど、今年は僕の都合が合わなくて出来ませんでした」。悔しそうな表情を浮かべた。
○…最近の休日は専ら北海道人会発足へ向けての準備に費やしている。たとえ、夜通し運転して京都まで行った翌日でも、会員に元気な顔を見せる。「近所付き合いなどが希薄になった今でも、同郷だと知ると一瞬で仲良くなれる。そこに可能性を感じるんです」と力強く語る。目標は、自分がいなくても続く会を作ること。「これまで作ってきた会は、自分が抜けると潰れてしまった。皆が頼ってくれるのは嬉しいけれど、後継者を作らなくては」。新たなミッションを前に目を輝かせた。
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