今春のスギ花粉飛散量について県自然環境保全センター(厚木市七沢)は「昨春と比べると増加するものの、例年並みか、やや少なくなる」との見通しを示した。
スギは2月から4月にかけて花粉を多く飛散させる。花粉を飛散するのは雄花のみで、この着花量を調査することで花粉飛散を予測する取り組みを県は17年前から毎年実施している。
今年度も11月に県内30カ所の測定ポイントで40本のスギを抽出し調査員が着花状況を判定。その平均値を調査地点ごとの着花点数としてまとめた。
今回の平均値は37点で前年調査時の平均値24点は上回ったものの、過去17年間の平均値43・2点は下回った。この調査結果を受け、今春のスギ花粉の飛散についてセンターは「例年並みかやや少なめ」と見通しを示した。
同センターによるとスギ雄花の着花形成は花粉が飛散する前年夏の気象条件との相関が高い。高温少雨で日照時間が多い時は、着花形成が促進され、雄花が多く着く傾向があるという。
昨夏の気象(観測点=海老名)は7月の平均気温が平年の102%で、降水量は51%と少なく、日照時間は平年の119%。8月は平均気温が102%と平年並みで、降水量は43%と少なく、日照時間は102%と平年並みだった。7月の降水量と日照時間からすると雄花が多くなる条件が整っているが、気温が平年並みだったため、着花点数がやや低くなったと分析している。
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