「全日本和菓子品評会」の「引菓子・三ツ盛」部門で最高技術賞を受賞した 大久保 縁さん 河原口在住 26歳
先代の想い受け継ぎ磨く
○…大正12年に創業された老舗の和菓子店「御菓子司 二葉」の3代目。日々和菓子作りに励む傍ら、多くの品評会にも出品を続けている。2月に出品した「全日本和菓子品評会」では、「引菓子・三ツ盛」部門で「最高技術賞」受賞に輝いた。「通っていた専門学校の先生などベテランの方がたくさん出品されていたので、まさか私が賞をもらえるなんて思いませんでした」と自らの快挙に驚く。
○…幼い頃から、お菓子屋として懸命に働く家族の姿を見てきた。「そんな家族の力になりたい」と専門学校で和菓子を学び、20歳で家業を手伝い始めた。「卒業後、同級生は他の店に『修行』に行ったんですが、祖父が心配だったので」と実家に戻った。まだまだ修行の身でありながら、家族が優しくしてくれることに違和感を感じ、「今頃、同級生は厳しい環境で頑張っている。私も怒られに行かなきゃ」と厳しさを求め、20歳のときに品評会への出品を始めた。「審査員の先生方は本当に厳しくて。会場の最寄駅で大泣きしたこともあります」。それでも、毎月品評会への出品は欠かさなかった。「89歳になっても仕事を頑張る祖父の大きな背中を見ていると、諦めちゃいけないと思うんです」。まっすぐ前を見つめる。
○…一生懸命な性格は周りを惹きつけ、中学時代は剣道部の主将を務めた。その傍ら、担任の先生に誘われ入部した「切り絵部」でも「一番上手だね」と太鼓判を押されるなど手先の器用さを発揮。「和菓子を作るときに使う型紙も、実は切り絵を使っているんです」様々な経験からアイデアを生み出している。
○…これからの目標は「二葉菓子店」を継続していくこと。「今はあまり見られなくなった古風なお菓子屋ですけど、先代が頑張ってきた場所なので、私が続けることが『伝承』なのかなって思います。その中で、より地域の人に愛されるお店づくりをしていきたいですね」
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