海老名市議会(藤澤菊枝議長)が市民に向けた「報告会」を行う。開催に際しては、各議員が約3年にわたり準備を進めてきただけに関係者は「開かれた議会を目指し取り組んでいる改革の成果を実感してもらえる一つの場として、広くアピールできれば」と話し、多くの参加を呼び掛けている。
この報告会は、市議会の活動状況を周知すると共に、市民からの意見や要望などを把握しようと企画されたもの。海老名市において市民参加型で行政職員などと話し合いの場が持たれるのは、市長主催のタウンミーティングなどが一般的だったが、議会が主体となるのは今回が初めて。5月21日(木)午後7時から門沢橋コミュニティセンター(門沢橋1の20の41)、23日(土)午後1時半からは上今泉コミュニティセンター(上今泉1の5の32)を会場に、それぞれ2部構成の報告会が予定されている(参加無料・事前申込み不要。詳細問合せは議会事務局【電話】046・235・4931)。
両会場ではまず、先日閉会した3月議会や今年度の予算について、担当議員が直接、話し合われた各条例の詳細などを報告。その後、議会改革や子ども条例などについて市民からの意見を募る内容となっている。
汚名返上、着々と
同様の住民向け報告会は、全国的に進んでいる議会改革の一環として神奈川県内各所でも既に何度も実施されており、表面的にみれば海老名の市議会は「後発組」。
議会改革の進捗をポイント化した経済誌のランキングでは、こうした現状に加え評価基準の認識違いなどもあり過去、神奈川県内の議会で最下位とされるなど一時、辛酸をなめてきた。
しかし、初の報告会実施に向け中心的な役割を担ってきた氏家康太市議は、その手法(段取り)の違いを説明。議会基本条例を先に定め、いわゆる”条例ありき”の姿勢で拙速に開催している議会が多い中「市民の方々に相応しい報告会を目指し、議員全員が一丸となって、じっくり準備を進めてきた」と強調する。
議会改革の成果を
ランキング最下位の雪辱をも果たすべく、22人の全議員が約3年前から議会改革特別委員会などで議論を重ねる一方、他市の状況なども精力的に視察。条例にこだわらず蓄積してきたノウハウを基にようやく開催に漕ぎ着けた今回の報告会は、議会改革の成果をアピールする絶好の機会。他会場では市民からの質問に、行政職員が対応してしまう場面も多々見受けられる中「話し合いのプロセスもすべてお見せしたい」と、議員がマイクを握り回答するなど、手作り感も前面に押し出す予定となっている。
藤澤議長は「開催の成果を踏まえ、今後も年2、3回のペースで実施していければ」と話し、継続していく方針を打ち出している。
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