茨城県や宮城県で堤防が決壊するなど、全国的に甚大な被害をもたらした台風17、18号。海老名市でも、9月9日に台風18号が接近し土砂災害が懸念され、1564世帯に避難勧告が発令された。また相模川の水位も大幅に上昇し、関係者らは対応に追われていた。
朝方から激しい雨に見舞われた9月9日。海老名市内でも特に山沿いの地域で土砂災害が危惧され、54区域に避難勧告が発令。合計1564世帯、3900人が対象となり、小中学校は全て休校となったが、幸いけが人が生じるなどといった実質的被害はなかった。
一方、避難勧告が出されなかった平野部(河原口や上郷など)でも、付近を流れる相模川の水位が大幅に上昇。上流にある城山ダム(相模原市)の放水の影響によるもので、上郷の「県立相模三川公園」(上草野邦弘園長)では、河川敷の野球グラウンドがあわや水浸しといった状況に陥った。
こうした状況を受け園側では「水害の危険性がある」と判断。土手にバリケードを設置し、一時的に河川敷への立入りを禁止した。
しかし同所は日頃、自由に出入りできる「憩いの場」として親しまれているエリアのため、川の様子を一目見ようと、このバリケードを越えて侵入してしまう人が続出。二次被害に繋がる恐れも高かった事から関係者は「掲示物の文言や表現を強めるなどして、危険性の周知を徹底していきたい」などと今後の対応策を示唆。同様に城山ダムの放流については最新情報を広く伝える「電光掲示板」が新設されるものとみられている。
釣りの際も注意を
今年7月に台風11号が発生した際には、増水により、この川(中新田付近)に男性が取り残される水難事件も発生している。相模川は鮎釣りのメッカとして知られ、10月中旬まで釣り客が多く訪れることもあり、市危機管理課は「悪天候の日はなるべく川に近づかないように」と話している。
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