今月中旬からネパールに出向き野球競技の普及活動を行う 下地 和巳さん 柏ケ谷在住 52歳
”遅咲き審判の夢”実現へ
○…東京五輪での種目採用が現実味を帯びている「野球」。日本では大人気のスポーツだが、まだ知られていない国も多い。そんな”野球発展国”の1つ、ネパールでの競技普及を目的に発足したNPO法人「ラリグラスの会」の一員として、リュックにボールやバットを詰め込み現地を訪れる。「ネパールに行くのは今回が初めて。どんな発見があるのか楽しみで仕方がない」と目を輝かせる。
○…実は自身、プレーヤーとしての経験は皆無に等しく野球との出会いは30代の頃。子どもの少年野球の応援に出掛けた際「人数不足なので審判をやってくれ」と突然の依頼を受けたことがきっかけだった。グラウンドに立つと、審判の責任の重大さを改めて実感。それから独学でルールを学ぶ程のめり込み、今では神奈川県の審判員も務め、高校生や大学生の試合をジャッジするまでに。海外での普及活動に関心を持ったのは、審判仲間からタンザニアへ野球を伝えに行ってきた話を聞いた事から。「どうしても行きたくなってインターネットで探して見つけたのが『ラリグラスの会』でした」とニッコリ。
○…普段はマンションの施工管理業に携わり、現場まで早朝5時から2時間以上かけて通う事もしばしば。学生時代は軽音楽に夢中な文化系で「当時好きだった70年代のブリティッシュロックを聴きながら通勤していますよ」と意外な一面も。
○…「審判」を通して野球の魅力に惹かれるにつれ、「甲子園でジャッジすること」など様々な夢が生じてきた。もちろん今回の「海外への競技普及」もその一つ。いわゆる”遅咲き”ゆえに夢の実現には年齢などがネックになる事も多く「もっと早く競技に出会っていれば」という思いは残る。だが「与えられたチャンス(今回のネパール渡航)はしっかり掴んでいきたい。5年後の東京五輪に繋がるような出会いもあれば良いですね」と、あくまで前向き。希望と共に、海を渡る。
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