青年海外協力隊としてセントルシアに派遣される 岩下 沙織さん 国分北 25歳
”小さくてもエネルギッシュ”
○…開発途上国で生活しながら、その国が抱える問題を解決していく国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊として、カリブ海に浮かぶ島国・セントルシアへ6月末に出発した。現地の学校で、ごみ対策や環境美化への啓発活動、学校に通えない子どもの学習支援などを行う「環境教育」の分野で活動する予定。「将来は英語教師を目指しているんです。そのためにも、海外に溶け込んで働くことで知識や経験を深められたら」と意気込みを話す。
○…「学校に行きたくない」。幼い頃、妹がそうつぶやいたことがきっかけで「どうしたら楽しい学校を作れるか」と、教師の道を考え始めた。自身が学生生活を送る中で惹かれたのは、ユーモアがあり話の引き出しが多い先生。「私もあんな風になりたい」と、大学卒業後はすぐに教員採用試験を受けずに、民間感覚を身に付けるため、IT関連のベンチャー企業で働き始めた。さらに、就職から3年が経った頃「将来の為に英語圏でも働きたい」と、青年海外協力隊に応募し、合格。「セントルシアで色々な経験をして、将来、生徒に語って聞かせられる話を増やしたいんです」とにっこり。
○…5歳で海老名に越してから、大学卒業までずっと「地元」。就職を機に都内で1人暮らしを始めたが「海老名は帰ってくる度にホッとできる場所」と話す。今回の挑戦は家族も熱心に応援しており、「母親が心配して、色んな種類の虫除けグッズを毎日のように買ってきてくれるんです。荷物がそれでいっぱいになっちゃいそう」と嬉しそうに微笑む。
○…興味を持ったことは、まずやってみる性格。身長150cmと小柄ながらも行動力はピカイチで、周囲から「小さいけれどエネルギッシュと言われることが多い」という。派遣国の民族性や食べ物、慣れない土地でのホームシックなど不安は多いが「でも、頑張るって決めたので」と力強く語り、前を見据えた。
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