市内国分寺台に暮らす遊佐弘司さん(74)が6月29日、野生動物救護ボランティアなどの取組みで顕著な功績をあげたとして、「県環境・工業保安功労者」に選ばれた。市内の受賞者は同氏のみで、この日は厚木市合同庁舎で18人と3団体が表彰を受けた。
同表彰は大気・水・土壌環境整備や自然保護、高圧ガス・火薬類の保安などで顕著な功績をあげた個人や団体に贈られるもの。遊佐さんは、環境保全に関する表彰のひとつ「野生鳥獣功労者」に選ばれた。
厚木市七沢にある県自然環境保全センターで、病気や怪我などで保護された動物の飼養管理補助をする「野生救護ボランティア」として長年従事している遊佐さん。年間500〜600の動物を野生に戻すため、獣医の補助やヒナ・幼獣などの餌付けを行っている。
地元小・中学校への出前講座やイベントを通し、自然環境の大切さや鳥獣保護思想などを伝える活動を行うNPO法人「野生動物救護の会」の理事も務める。これらの動物救護に対する取組みが認められ、今回の表彰に至った。
きっかけは苦い経験
活動に携わるようになったきっかけは、自宅で保護したシジュウカラ。成長し元気になったものの自然に適応できず、目の前で野良猫に食べられたという苦い経験が根底にあった。
そんな折、目に止まったのが県の広報。募集が行われていた「野生動物救護ボランティア研修」に参加し、今に至るという。
表彰を受け、遊佐さんは「活動が認められ嬉しい。神奈川県の保護率は全国トップクラスにあるが、自然に返せない動物も多い。厳しさも含め、自然の大切さを多くの人に知ってもらえれば」と話した。
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