市は今年6月に導入した「ふるさと納税返礼品事業」の歳入目標額を、当初の1千万円から5700万円に上方修正した。これは開始2週間の好調を受けてのもので、7月10日現在で、寄付金額は当初目標に迫る830万円に上っている。
市では、ふるさと納税による昨年度の市税収入減少を受け、同制度を導入した。市企画財政課によると1千万円が他自治体に流出していたという。
開始から2週間ほど経った6月15日時点で申込み100件超、寄付金額が約350万になったため、市は目標額を今年度の減収見込み額である5700万円に大幅修正した。7月10日時点で寄付は300件を超え、金額も当初目標に迫る勢いだ。
好調の理由について同課では、「他市では高級品を多く取り扱っているが、本市では農産物や清涼飲料水など、日常生活品を多く取り揃えたのが良かったのでは」と分析している。
さらなる充実図る
当初、20種類から始まった海老名の返礼品は現在では39種類まで増加している。湘南梨(豊水)やぶどう(藤稔)は人気のため品切れ状態となっており、コカ・コーライーストジャパン(株)の清涼飲料水には特に多くの申込みが寄せられているという。
湘南梨やぶどうを出している「フタミ オーキッド」の二見昌実さんは「ふるさと納税が新たな販路拡大につながった。手塩にかけて育てたものが多くの人に楽しんでもらえれば嬉しい」と話している。
市は今後もラインナップの充実を図るとともに、需要が高まる年末に向けてPRを行っていく。また、協力事業主は随時募集中だという。問合せは同課【電話】046・235・4634へ。
「ふるさと納税」は出身地や育った場所などの故郷、または応援したい自治体など在住地域外に寄付することで、税の控除が受けられる制度。地元事業者が取り扱う特産品などがお礼として送られてくるシステムだが、制度自体の認知度向上や参加自治体の増加に伴い、返礼品競争の激化が話題となっている。
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