大塚御輿保存会の会長を務める 坂本 政範さん 柏ケ谷在住 65歳
「仕事でなく志事をする」
○…29年振りの大規模修繕を終えた「大塚御輿」を管理する「大塚御輿保存会」。長年の副会長経験から、このほど4代目の会長に就任した。渡御ルートの決定や各所との連携を図るなど、大きな役割を担う役職。「やることはこれまでと変わらないが、会長職の冠を引き受け、身が引き締まる思いです。まずは大塚ふるさとまつりを通して、地元の人の故郷意識を育てられれば」
○…「大塚ふるさとまつり」をはじめ、地域活動に余念がない。現役だった40代に自治会長を7年間務め、現在も会員として活動を継続している。需要が高まっている「市民後見人」や、自宅近くを流れる目久尻川の清掃活動、プールを利活用して行われている「釣り堀」など、何役も同時に進行中。「『地域に帰れ』を現役時代から考えていましたね。退職後から始めるのではなく、仕事と地域のバランスを当時は考えていました。同僚には迷惑を掛けたかもしれませんが、今も楽しい生活が送れています」と微笑む。
○…横浜育ち。海老名には柏ケ谷の大型マンション「かしわ台クラルテ」の新築時(1990年)に引っ越してきた。260世帯あるマンションの自治会長の時には、夏祭りや餅つき大会、文化祭、スポーツ大会と、催しを毎年立ち上げ、近隣住民の顔が見える場を創出した。「ほとんどの住民が海老名に新しく入ってきた人たち。イベントを通し共同作業することで、親密性は格段に上がる。遠くの親戚より近くの他人という言葉があるけれど、災害など何かある時は、まさにこの言葉通りですね」と話す。
○…モットーは「人生は一度だけ、存在するのは現在だけ、自分というのはただ一人だけ」。退職後の現在は、仕える「仕事」ではなく、自ら動く「志事」をするという。「健康寿命を85歳とすると、残り20年で約7300日しかない。自分に出来る事を楽しまなければ」と、きょうも忙しなく働く。
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