オークラフロンティアホテル海老名の総料理長に就任した 片野 博文さん 中央在勤 49歳
料理とともに歩む人生
○…ホテルの御三家と称される「ホテルオークラ」。これまで海老名の総料理長の名は本社・東京から出向してきた人が請け負ってきたが、開業以来初の地元出身者として、6代目総料理長に就任した。「料理人として総料理長を任せられるのは、非常に光栄なこと。まさか自分がオークラを任されるとは思っていなかったので夢のようだが、名に恥じぬようしっかりとやっていきたい」と抱負を語る。
○…両親は共働きで、自分でよく食事を作っていたという子ども時代が料理人としてのルーツ。専門学校を卒業後に横浜市内のホテルに就職したが、与えられた仕事はウェイターだった。料理人としての出鼻をくじかれ、焦る気持ちがあったが、2年目から厨房入りし、権威ある料理人に師事し料理の基礎を身に付けた。「厨房の外じゃないと分からないことも多い。ウェイターの経験が役に立っている」と当時を振り返る。その後、さらに自分の腕を磨こうと高級ホテルに転職。500人の料理人とともに年間1200件もの婚礼をこなした。「始発に乗り、終電で帰る。やらなきゃ終わらない生活で四六時中、料理の事ばかり考えていましたね」と、冷静に話す。
○…師事した師匠らはみな、大手の名誉料理長たちだった。その中でも世界を広げてくれたがホテルオークラ出身の料理長。レシピはコピー禁止で、全てノートに書き写し、フランス語の勉強もするようになったという。「料理への取り組み方を大きく変えてくれた存在。どんな時でもノーと言わず、黙ってついていきましたね」と笑う。
○…2007年からオークラフロンティアホテル海老名に従事。当初より腕を見込まれ、総料理長への階段を登り詰めていった。「まさか、生まれ育った海老名に戻ってくるとは思わなかった。地元の食材を活かしながら、愛される料理を提供したい」と、地産地消や新たなメニューにも意欲を見せている。
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