知的障害児者の保護者の会「海老名市手をつなぐ育成会」(藤田精子会長)が年3回行ってきた「お母さん談話室」が、5月26日から2カ月に1度に拡充される。開催場所は市役所1階の喫茶店・ぱれっと。これまでは会に所属する学齢児の親が対象だったが、今回から子どもの年齢は問わず知的障害や発達障害児者の保護者すべてを受け入れていく。対象者を非会員にも広げ、相談・交流の場として利用できる環境を創出することで、これまで接点のなかった人たちへの支援体制を整えていく狙いがある。
「市手をつなぐ育成会」は、知的障害のある人たちが市内で生き生きと暮らせることを目的に活動する団体で、現在約120人が所属している。49年前の設立以来、余暇活動や啓蒙活動などを通じて、メンバーの自立と社会参加の実現を図ってきた。今回開設される談話室の会場でもある市役所の喫茶店「ぱれっと」の運営も、2000年から行っている。
「お母さん談話室」は、同会に所属する学齢児の保護者向けに福祉会館などで年3回開催されていた。活動の中で、スタッフが「一人で悩みや不安を抱えている、もっと多くのお母さんたちに相談できる場があることを知ってほしい」という思いを抱くようになり、今回対象者の範囲を広げるとともに、回数も増やす運びとなった。
この談話室には、知的障害や発達障害児者の保護者であれば誰でも参加できるため、同年齢児者の親だけでなく先輩ママとも交流でき、実際の体験談などを聞くことができる。また、学校・作業所の情報交換や子育ての悩み相談などを、同じ立場の人同士で話せる。
自身も知的ハンディがある娘の母親でもある、藤田会長は「相談できずに一人で悩んでいるお母さんがいたら、同じ立場として助けになりたい。ゆったりとした雰囲気の中で他愛のない話をすることで、少しでも心が軽くなってもらえたら」と話している。
時間は午前10時から正午まで。参加費無料で茶・菓子付き。事前申込不要。今後は7月12日、9月14日、11月21日に実施予定。
問合せは、担当の中村さん【携帯電話】090・7822・2164へ。
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