3月5日(土)の「チョッピリ先生まつり」を主催する座間市チョッピリ先生連絡会の会長 飯島貞(ただし)さん 入谷在住 75歳
原点は恩返しの心
○…知識や経験を持った主に60歳以上の人が登録し、活動を通じて技術伝承、地域貢献などを行う「チョッピリ先生」。3月5日(土)に開かれるイベントでは模擬店の出店、舞踊や囃子の披露などが企画されている。特に見所というのが、様々な文化を体験できるコーナー。現代の子どもが接する機会が少なくなった、竹細工や布草履などの製作教室を開く。「ぜひ親子で来場して下さい。そして、イベントで体験したことを、家でも挑戦してもらえれば」と呼びかけている。
○…「お世話になった地元や座間に恩返しをしたい」と考え、平成12年にチョッピリ先生に登録した。今は主に、児童にお米や藁細工作りを教えているほか、祭囃子の演奏を指導している。やりがいを尋ねると、「やっぱり子どもたちと触れ合える事です」と満面の笑みで即答する。「近所のスーパーで会えば、ちゃんと挨拶してくれる。『やっていて良かったなぁ』と思える瞬間」と嬉しそう。
○…現在は奥さんとの二人暮らし。離れて暮らす2人のお子さんと、4人のお孫さんがいる。小学校5年生になるお孫さんは、いわく「大のおじいちゃん、おばあちゃん好き」だとか。遊びに来れば、50歳頃まで現役だったという野球の腕を活かして、キャッチボールに興じる。「最近では速いボールでも取れるようになってきました」と、しみじみとお孫さんの成長を感じている。
○…長年住み、愛着が強い座間について「ずっとお世話になっている街」と表現し、「自分1人で育ったわけじゃありません。近所や地域の人たちに支えてもらいました」と続ける。この感謝の気持ちが、チョッピリ先生への扉を叩いた原点なのだろう。「座間の好きな所は、豊かな自然風土が残っているところ。大切にして子どもたちに受け継いでいきたい」―。座間の魅力を次世代に伝える担い手として、今後も活動に励んでいく。
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