座間市による木造住宅の無料耐震相談会「誰でもできるわが家の耐震診断」が5月28日に、青少年センターで開催された。東日本大震災の影響から、当初予定していた定員(14人)の2倍の申し込みがあり、市では特別に定員を25人に拡大して対応した。
相談会は、市が平成10年度から、(社)神奈川県建築士事務所協会座間支部(谷田康司支部長)の協力のもと行っている。建築基準法が改正された昭和56年6月より前に建てられた木造住宅が対象となる。年4回実施されているが、例年5月の相談会は「1人か2人ぐらいしか来なかった」(市建築住宅課)。今回は、28人から申し込みが相次ぎ、同課は「人数が多い相談会でも10人ほど。(関心が高いのは)震災の影響が大きい」と話している。
相談会では、同支部の会員らが相談に応じた。参加した市民からは、「家の基礎や外壁にひび割れがあるが大丈夫なのか」「寝る場所は2階の方がいいのか」などの質問があった。また、建築基準法の改正前と後に建てられた住宅の耐震性能を比べる映像も紹介された。阪神淡路大震災と同規模の地震が発生した時に、改正前の木造住宅はわずか7〜8秒で倒壊し、その映像に参加者は驚いていた。
耐震性ない住宅1万300戸
市が策定した「耐震改修促進計画」に基づいた調査よると、市内の住宅数6万400戸のうち、昭和56年5月以前に建築され、耐震性がない住宅は1万300戸(=17%)と推測されている(平成22年度)。市は同計画で、平成27年度までに、全住宅の90%の耐震化を目標に掲げている。
次回の相談会は、7月23日(土)までに市公民館で開催予定。申し込みは6月15日(水)から30日(木)までに同課【電話】046(252)7396。
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