あすなろ大学生がスクラップ作り 新聞から捉(とら)える東日本大震災
東地区文化センター主催の高齢者学級「あすなろ大学」では、今年度の調べ学習第2回として、「東日本大震災をテーマに新聞スクラップを学ぶ 体験しよう『新聞で新聞作り』」を6月3日にハーモニーホール座間で開催した。
同大学では、東日本大震災を受け「今あすなろ大学に出来ることは、高齢者の視点、知恵を生かして、大震災を多面的に考え合うこと」と新聞を使った交流学習会を開催しており、同講座はその一環となる。
講師に(社)日本新聞協会NIE(Newspaper in Edu
cation)コーディネーターで、元毎日新聞社記者の赤池幹さんと、相模原市立鵜野森(うのもり)中学校の村山正子教諭を迎え、受講生およそ120人が熱心に取り組んだ。
赤池さんは講座の冒頭で「震災直後の新聞は普段のものと比べ、見出しの大きさ、空白のテレビ欄、広告がないなど異常なものだった。各紙の記事の違いにも注目してもらいたい」とアドバイスした。
受講生は持ち寄った震災記事を大きな模造紙に貼り付け、グループごとにスクラップを作成。「スポーツで勇気と元気」、「震災と健康」、「元気を運ぶボランティア」などそれぞれのテーマに沿った作品が完成し、見出しや説明を加えたり、写真を多く使うなど工夫が見られた。作品を見た赤池さんは、「普段新聞をよく見ている年代。完成度が高く、人生経験や優しさも表れている」と評価した。
受講生からは「震災から3カ月経った今、私たちに出来ることは忘れないこと。今回改めてみんなで震災について話すことができた。時間が経つにつれ自然災害から人災になってきたと感じるところもあり、改めて考え直すことも多い」といった意見も出た。
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