座間高校 東棟にお別れ 卒業生が最後の校舎内見学
県立座間高等学校の東棟が耐震工事に伴い、7月から取り壊しの準備が始まる。そのため、6月18日に最後の東棟の校舎内見学が行われた。
同校は旧耐震設計基準下の昭和49年に建築され、3年前に県教育局が公表した県立高校の耐震診断で、校舎の改修・補強の必要を指摘された。東棟は化学室や視聴覚室、美術室などの教室があり、昨年の3月まで使用していた。その後、仮設校舎が昨年4月に完成し、現在は仮設校舎で授業を行っている。
この日は同窓生が多数集まり、東棟を自由に見学し校舎に別れを告げた。教室内の黒板には、授業で使ったと思われる数式や英文などが残されており、来校者も懐かしさを感じていた。
5階の音楽室を最後に見たいと来校した6期生の女性は、「校庭を見ながら歌を歌ったことが一番の思い出」と部活動の思い出を語った。また、20年振りに校舎に入った7期生の男性は「ほこりっぽさが懐かしい」と少し寂しそうに話した。久しぶりに会う旧友と校舎内をすみずみまで回っていた22期生の男女のグループは「在学当時はスリッパだった。雰囲気は変わっていないので寂しさがある」と別れを惜しんだ。また、カメラを持って思い出の教室を撮影する人もおり、来校した同窓生はそれぞれ、最後の時間を過ごした。
東棟の取り壊しの準備は7月中旬から始まり、9月下旬から来年の3月にかけて取り壊し工事を行う予定。併せて北棟と南棟についても耐震補強か建替えかが検討されている。
東棟の新校舎は現在の5階建てから4階建てとなる計画で、建築工事は来年度以降に始まり、2年間をかけて完成させる予定。
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