ボクシングのアマチュア国際大会「the 21th president's cup2011」が7月2日から8日までインドネシアで開催され、一般の部・ライトフライ級に出場した、栗原中央在住の井上尚弥さん(相模原市青陵高校3年)が、初となる金メダルを獲得した。
世界25カ国から180人ほどが顔をそろえるなか、日本からは男女12人の選抜選手が出場。井上さんは昨年の全日本大会での準優勝という結果を評価され、ライトフライ級の日本代表に選ばれた。1000人以上の観客が見つめるリングの上で、決勝までの4試合を順当に勝ち進み、初となる金メダルを獲得した。
最も苦戦を強いられたのは準決勝の対中国戦。イメージ通りの試合運びができず、もらったパンチ数が多かった。1、2ラウンドで相手に2ポイントのリードを許すも、そこで負けないのが井上流。3ラウンドでは精神的な強さをフルに発揮し、2ポイントを取り返して判定勝ちした。
決勝戦ではパワーのあるフィリピンの選手相手に、積極的に距離を詰め自分のペースに持ち込む試合を展開。ボディが効いて相手が逃げ腰になったところをすかさず攻めに徹し、3ラウンドで23―10と圧倒的な強さを見せ付けた。優勝が決まった瞬間、リング中央で片腕をまっすぐ上げガッツポーズ。自身が所属するボクシングジムの会長で、父の真吾さんもリング脇で勝利を喜んだ。「うれしい。けれどすごいことをしたという感覚はあまりない。あくまで目標はオリンピックで金メダルなので」と引き締まった表情で更なる上を目指す。
7月17日、18日に行われた世界選手権大会選考会では、全日本3連覇の王者、林田太郎選手(駒澤大学)を破って優勝し、9月の世界大会出場が正式に決まった。オリンピックに繋がる重要な大会に向け、練習漬けの毎日を送る。
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