「オペラや合唱に親しむ公開レッスン」を行う『座間市民オペラ合唱団』団長 君塚 道之助さん 入谷在住 68歳
決めたらとことん
○…「座間の財産」と表現する、創作オペラの『けやき姫〜いのちを守る森の精霊伝説〜』。平成19年に座間市スポーツ・文化振興財団、市教育委員会が主催し、公募によって集まった市民60人が演じた。上演が終わった後も活動を続けていきたいと、有志によって翌年団を結成。「もう一度、みんなで『けやき姫』をやりたい」と、現在22人で月2回の練習を重ねている。
○…仕事中心の生活がひと区切りした4年前、妻の勧めと「何か地域に関心を持ちたい」という思いで、市の広報で見つけ応募したのが「ボイストレーニング」。これが「オペラ入門講座」だった。「高校の合唱部でモーツァルトの『戴冠ミサ』を初めて歌い、心から”素晴らしい”と思った」。その思いがよみがえった。「オペラは演技、歌、オーケストラなどが集まった総合芸術」とみるみるその魅力にはまり、寝てもさめてもオペラのことを考えている。声域と乗り物のバスをかけて、「僕は、中型、いや小型バス」と駄洒落を飛ばす。晩酌は欠かせないが「お酒を飲んだ後は大きな声を出さないようにしているよ」と体も気遣う。
○…横浜出身。高校時代は新聞部の部長でもあった。「授業をさぼって、記事を書くことに夢中になった。先生に怒られても、『記事で取り上げますよ』と強気だった」と懐かしそうに笑う。37年前、座間市に移り住み、土日関係なく仕事一筋だった。「友達にはよく驚かれた」という、気晴らしのドライブは日光くらいなら、日帰りが当たり前。「スピード感を楽しまないと」というが、今はオペラにはまり、もっぱら妻の買い物の送り迎え担当だ。
○…『けやき姫』を今後も残してほしいという思いで、市へ要望書を提出。「みんなで作り上げた感動が忘れられない」。その思いが強く胸に残っている。「オペラは敷居が高いイメージがあるが、まずは歌が好き、それで十分」と魅力を伝えていきたい一心だ。
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