布を一枚いちまい組み合わせて台紙に貼り付け、花鳥風月を表現するつまみ画。江戸時代の小物や花簪(かんざし)などに由来し、長い歴史をもつ日本の伝統工芸のひとつだ。座間に住むつまみ画家、穂積和代さん(82)を取材した。
30歳のころからつまみ画を始めた穂積さん。講師の資格を取得し、これまで学校やカルチャーセンターなどで教鞭をとってきた。自らも生徒として都内の教室に通い続けている。
作品の構図はすべてオリジナル。谷戸山公園などで撮影した写真からイメージする。使う布は真っ白の絹と決まっており、染色も重要な作業のひとつだ。アクリル絵の具や金箔で描いた台紙に、さまざまな大きさに切った布をひとつまみずつのりで貼る。嘴(くちばし)や枝には綿や粘土、木材なども用いる。根気のいる作業の繰り返しで、完成まで1年近くかかるという。
(財)日本工芸指導協会の理事を務め、昨年には文科省から平成23年度社会教育功労賞を受賞。「材料や描き方にある”日本らしさ”が魅力」と穂積さん。春には自宅で教室を開く。
問い合わせは穂積さん【電話】046・258・3275。
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