「高円宮賜杯(たかまどのみやしはい)全日本学童軟式野球大会」の県予選の決勝戦が、6月16日に川崎市の大師少年野球場で開かれ、相武台東小学校を拠点に活動する「イエロースネークス」が、向丘サンダース(川崎市)との激戦を制して初優勝を果たした。8月には全国大会へ出場する。
同大会の県予選は、6月2日から16日までの日程で開かれ、県内の予選を勝ち抜いた32チームが参加。スネークスは、4月の「座間市春季学童軟式野球大会」で優勝し、県予選への出場を決めていた。
スネークスは、1回戦で清川緑リトルスターズを、2回戦で大和クラブジュニアを、3回戦で今井西町子ども会野球部を下して、大会最終日まで勝ち進んだ。16日は、準決勝と決勝を連続して実施。準決勝では、厚木ニューウェーブを12対0の大差で下した。決勝の相手は、川崎を地元とする向丘サンダースだった。
決勝は、2回表にスネークスが2点を先取。3回と4回にもチャンスが訪れたが、得点を追加できなかった。チャンスを活かせない展開が続くと、5回裏のツーアウトから大量5失点をしてしまう。しかし、ここからスネークスの粘り強さが発揮される。嫌な雰囲気で迎えた6回表の攻撃、7番の五明寛太選手が安打で出塁すると、3点を奪い返し、試合を振り出しに戻した。同点のまま迎えた特別延長(ノーアウト満塁からスタート)では、9番の内野源希選手の二塁打を皮切りに、一挙6点の猛攻。裏の相手の攻撃は、113球を投げ切った石塚大樹投手が2点に抑え、優勝を決めた。
キャプテンとしてチームをまとめた野中佑翔選手は、「優勝した瞬間は信じられなくて、頭の中が真っ白になりました。表彰式で金メダルをもらって初めて実感しました」と振り返る。チームの監督に就任して12年目となる杉山辰己監督は「全国出場を目標に頑張ってきた。優勝できて本当に嬉しい」と喜ぶ。
スネークスは、1995年から2011年までの間に14度、県予選に出場している。これまでの最高成績は、2002年と2005年の準優勝。どうしても、決勝の壁が打ち破れなかった。今年は、座間市春季学童軟式野球大会が例年より早く閉会したため、県予選への準備をじっくりできたことが大きかったという。この期間中に、県内各地の強豪との試合を繰り返したことで、チームに粘り強さ、我慢強さが生まれた。
また、16日の準決勝と決勝には、ジュニア(4年生以下)の選手や保護者などが多く駆け付けた。チームカラーの黄色のタオルを持っての応援が、大きな後押しとなったという。
全国大会は8月12日(日)から東京で開催され、各地の予選を勝ち抜いた51チームが参加する。初舞台を前に、野中選手は「まずは1勝を目指します。全力を出して頑張ります」と力強く語っていた。
8月から全国大会3度目にして決勝の壁破る
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