例大祭の当日、本神輿が練り歩く時に和太鼓の演奏を披露するのは、鈴鹿長宿、皆原、星の谷、各地区の囃(はや)子(し)保存会だ。保存会には幅広い年代の会員が在籍。地域に伝えられたまつり囃子を、次世代へと伝えており、大人と子どもの世代間交流の場ともなっている。
例大祭まで2週間を切った7月19日、鈴鹿明神社の境内で、鈴鹿長宿はやし保存会(吉川充会長)の子ども囃子の練習が開かれ、小学生30人ほどが参加した。
この日、子どもたちは同保存会の会員からアドバイスを受けながら、練習に励んだ。経験豊富な上級生が使用するのは、2種類の小太鼓と大太鼓。太鼓によってパートが分かれており、3つの太鼓が上手く連動することが大事だという。
子どもたちが練習中に時折、目を通しているのがA4サイズの用紙だ。この紙には、「トンツクツトロツクツー」「テレトコテツトンテレトコテツトン」などの文字が書かれている。これは、太鼓を叩くリズムを表したもの。囃子は譜面などがないため、大人たちが口伝えしてきた。この「口譜」をもとに、会員は叩き方を指導する。用紙は練習を重ねるごとにしわくちゃになるが、子どもにとってはそれが自信になる。
練習は7月から始まり、本番まで15回ほど行われる。1年生の頃から参加している坪根沙奈さん(座間小6年生)は「皆で上手く音を合わせられると嬉しい。例大祭当日まで、頑張って練習してもっと上手くなりたい」と話していた。
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