座間総合高校のフラメンコ部(秋津弥乃生(みのぶ)部長)が8月22日、埼玉県にある福島県双葉町の避難所で、公演を行った。「被災地に元気を届けたい」と部員が自主的に取り組んだ企画。練習に励んだダンスを披露し、避難住民にエールをおくった。
昨年に創立した同校のフラメンコ部。地域貢献に積極的で、福祉施設などで慰問公演を行っている。被災地ボランティアも、かねてから考えていた。部長の秋津さんを中心に部員で話し合い「自分たちのできることをやろう」と、公演することを決めた。
開催に向けては、困難ががあった。当初は福島県の飯館村での公演を考えていたが、放射能の問題や旅費の面で断念した。しかし同校の教諭が、双葉町の避難所がある埼玉県加須(かぞ)市の教育委員会と接点があり、公演が実現した。
22日の朝、ステージ衣装や靴を持った部員は、電車で埼玉に向かった。廃校を活用した避難所には双葉町役場の支所が置かれており、約210人が生活している。
ステージは午後1時から中庭で開催。「ルンバ」「セビジャーナス」「タンゴ」などが披露され、ダンス中はリズムに合わせて手拍子する人もいた。ステージ終了後は、高齢の住民と部員が交流する場面もあった。また、同校の生徒や職員が応援メッセージを書き込んだフラッグが、町役場へ贈られた。
秋津さんは「避難所の方々が、神奈川から来た私たちを気遣ってくれました。『元気になった』、『暑いなか頑張っていたね』と声をかけていただきました」と喜んでいた。
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