関東管区警察局の優秀警察職員として表彰を受けた、座間警察署の交通課長 梅津 典純さん 秦野市在住 57歳
悲しみゼロを目指す人情派
○…今年度の優秀警察職員として、神奈川県をはじめとする10県を管轄する関東管区警察局から24人が選ばれた。県内では5人が受賞し「びっくりですし、私がもらっていいものか」と受賞を振り返る。交通部門に29年間にわたり従事。交通違反の取り締まりをはじめ、事故や事件の知識をいかした分析、創意工夫などの実績が評価された。
○…警察官を務め34年。今年4月から座間署の交通課長として勤務している。これまでに高速道路交通警察隊、自動車の保険金詐欺を捜査していたことも。また交通に関する総務や捜査、取り締まりなどの経験を積み重ねてきた。自転車事故防止に向け、大学へバスの利用を働きかけるなど幅広く目を配る。「交通事故の悲しみをひとつでも減らしたい」と、これまでに経験した悲惨な現場を思い出し、目を潤ませる。当事者の家族の辛い悲しみを目の前で感じたことは、いつになっても忘れられない。その思いを胸に、市内でも事故や事件が多く発生する地区では、時間帯などを分析しパトロールを強化する。
○…北海道函館の出身。大学の進学とともに神奈川へ。工学部で設計などを学んだ。一般企業の就職試験も受けながら選んだ警察官の道。2,3カ月休みなく捜査に集中していたことも、家族の支えがあってこそ。元警察官の妻と、父親の背中をみて育った長男は警察官になり2年。二男と長女も警察官を目指しているとうれしそうだ。趣味の読書は、時代小説にはまり月に5,6冊読むほど。30代から続けているジョギングで30kgちかく体重を落としたことも。今後は得意な素潜りをいかし、スキューバダイビングに挑戦したいとか。
○…座間署では、2010年10月から交通死亡事故0が続いている。交通違反の取り締まりを住民に感謝されたことなど「みんなの力」で守られているという。1件でも事故を減らせるように「市民の立場になって一生懸命」奉仕し続ける。
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