市のマスコットキャラクター「ざまりん」をデザインした 内山 浩司さん 緑ケ丘在住 40歳
「ざまりん」生んだ隠れ情熱家
○…「ただひまわりに顔をつけただけのキャラクターにはしたくなかった」。市マスコットキャラクターざまりんの誕生秘話をこう切り出した。人でもなく花でもない。年齢も性別もわからない、ちょっとミステリアスな妖精をイメージした。構想とデザインに3カ月を費やした「わが子」は、いつしか市民みんなのアイドルに成長した。「巣立って成長してくれて嬉しい反面、ちょっとだけ寂しい」
○…ゲームをしたり、漫画や小説を読むのが好きで「自分が作者だったらどう作るだろう」と試行錯誤するような少年だった。専門学校卒業後、偶然目にした出版社の求人に応募。「採用されて喜んでいたが、蓋をあけたら教材の訪問販売だった」。もっと自分に合った仕事をしたいと、転職を決意。その後は約10年間印刷会社の営業マンとして汗をながし、33歳の若さで広告を企画制作する(株)フリップアップを興した。不況の中、相手の求める物にプロならではの一工夫を加えた仕事にこだわり、顧客から支持を集めている。
○…休日にはサバイバルゲームやフライフィッシングに出かけるなど活動的。その一方、寝る間を惜しんでアニメ鑑賞をするインドア派でもある。2011年には日本屈指のアニメクリエイター山本寛氏に猛アピールし、座間青年会議所主催のイベントに招いたことも。「震災後、まだ自粛ムードが漂う地域に新しく刺激的な風を吹き込みたかった」。座間をアニメの舞台にと、山本氏に営業をかけるちゃっかりとした一面も。
○…家では、妻と6歳の娘を支える一家の大黒柱。青年会議所を昨年卒業し、今後は家族サービスにも精を出したいと考えている。「娘ももう小学生。『お父さん嫌い!』なんて言われないように頑張らないと」。ざまりんの周知も課題の1つ。「もっとたくさんポージングを描いて、新しい魅力を多くの人に知って欲しい」。全国一のゆるきゃらを目指し、地域を奔走する。
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