座間市生涯学習フェスティバル実行委員会の委員長を務める 横田 登美子さん 立野台在住 66歳
多忙な日々も「自分の支え」
○…10年以上にわたり、生涯学習の普及、推進に携わってきた。開催中の「生涯学習フェスティバル」実行委員の委員長として舵取りを担う。昨年までの活動紹介中心の内容から一転、今年は生涯学習のもつ可能性や意味を話し合うワークショップ形式に。「ただの趣味の場でなく、人と関わり支えあえる場にしたかった。東日本大震災の発生直後、趣味や人脈を生かしながら被災地を支援する人をみて、はっとさせられた」
○…会津若松市の出身。子どもの頃は、父親の仕事の都合で全国各地を転々とした。美大進学とともに上京し、彫刻と彫金を学んだ。全国大会で入賞するほどの腕前だったが、東京で生家の「お隣さん」だった夫と再会し、24歳で結婚。家庭を支える主婦としての道を選び、3人の子どもを持った。「母親同士の付き合いでは、よく『どちらのご出身ですか?』と尋ねられた。その度に、根無し草だった自分は寂しい思いをした」。座間に移り住んだのは、今から17年前。人生で、初めて得た「地元」だった。「せっかく自分が住む地域。よりよい環境にしたかった」
○…新しい物事を積極的に学び、取り入れていく。活動資料をまとめ、講座のチラシを作成するうちに、自然と覚えたというパソコンを使いこなし、スケジュールも携帯電話で管理する。「目標があると、技術は後からついてくる。教えてくれる仲間もいる」。趣味の連句にも、インターネットをフル活用。忙しい日々の合間に、Eメールで仲間と句を交換して楽しんでいる。
○…ほぼ毎日行っている生涯学習活動と家事や母の介護との両立で、自分の時間はあまりない。かねてから65歳での活動引退を宣言していたが「気づいたら、過ぎちゃってたのよ」と笑顔をみせる。「地域での活動があるからこそ、家を支えられるし、両方の人にやさしくできる。大変だとは思っていない」。他人の役に立っているという実感が、生きる力に繋がっている。
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