市内在住宮下さん夫妻 「故郷の祭りに華を」 能登伝統の山車描く
市内ひばりが丘在住の宮下吉和さん・さやかさん夫妻が、サニープレイス座間で能登の港町に伝わる山車(だし)「袖キリコ」の絵付けに挑戦している。
高校生までを能登半島南東にある町、小木で過ごしたという吉和さん。故郷の祭りには、毎年欠かさず参加し、「能登キリコの会」にも所属している。高齢化と過疎化に直面した故郷の祭りに華を添えようと、祭りの主役である袖キリコの絵を描かせてほしいと、昨年末に同会へ申し出た。
「巨大なキャンバスに絵を描いた経験はなかった。でも、絵が得意な妻と二人なら、挑戦できると思った」。縦5m、横8・5mの和紙に、手作業で絵を描いていく。一度描いた絵を修正することはできないため、自然と表情にも力が入る。
数百もの候補から選んだのは、神奈川県とも縁の深い坂田金時が登場する「四天王大江山入之図」。十数人の人物が登場し、細かい描き込みが必要になる難易度の高い作品だ。完成した絵は能登に送られ、山車に仕立てられる。9月に同町で行われる「小木袖キリコ祭り」で、街を練り歩くという。
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