神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
座間版 公開:2013年9月27日 エリアトップへ

613枚の善意、女川町へ 被災地支援のTシャツ、市社協に集う

社会

公開:2013年9月27日

  • LINE
  • hatena
段ボールにぎっしりと詰まったTシャツ
段ボールにぎっしりと詰まったTシャツ

 宮城県女川町の仮設住宅でオリジナルの布ぞうりを製作する人たちを支援しようと、座間市社会福祉協議会が9月17日から20日まで、材料となるTシャツを市民から募った。集まった613枚の「善意」は、9月25日に女川町へ送られた。

 東日本大震災によって大きな被害が出た女川町。2年半が経った今も、仮設住宅での生活を余儀なくされている人がいる。仮設住宅に住む有志で作られているのが、「女川草履組合」だ。組合では生きがい作りの一環として、古くなったTシャツで布ぞうりを作っている。しかしTシャツが不足しているという。

 市社協が、この現状を知ったのは、8月上旬の被災地支援バスツアー。ざま災害ボランティアネットワークの協力のもと、およそ25人の中・高校生が女川町を訪問した。この帰り道、参加者から「支援のためにTシャツを集めよう」と声が上がり、市社協を窓口に募ることが決まった。

 当初は9月16日の「社協福祉まつり」で集める予定だったが、台風で中止となったため、17日から20日かけてサニープレイス座間で受け付けた。期間前に持ち込まれたものを含めて613枚が届いた。なかには、段ボールに50枚ほど詰めて持ってきた人もいたという。

 市社協の小林孝行さんは「予想以上の反響で、『ありがとうございます』としか言いようがありません。Tシャツは皆さんの善意の形だと思います」と感謝の気持ちを話している。

 問い合わせは市社協【電話】046・266・1294。

座間高生も一役

 今回の募集で、約250枚を届けたのが、座間高校1年生の中田光理さんと山本晶子さん。バスツアーに参加した2人は、組合の人たちとの触れ合いを通じて支援を決意。9月7日と8日に開かれた座間高校の文化祭でTシャツを募ることにした。

 文化祭まで間もなかったが、手作りのチラシで全校生徒に協力を呼びかけると、両日で230枚が集まった。さらに、祭終了後にも20枚の追加があった。

 山本さんは「この活動で、座間に被災地を応援する人がいることが伝われば嬉しいです」と期待していた。また、中田さんは「仮設住宅で85歳のおばあさんと話をしました。震災の話では涙を流していたけれど、布ぞうりの話題になると表情が明るくなったのを覚えています。創作を通じて、今を楽しんで欲しいです」と話していた。
 

中田さん(左)と山本さん
中田さん(左)と山本さん

座間版のトップニュース最新6

交通拠点設置を目指す

相武台南口

交通拠点設置を目指す

行政・地域協力し実現へ

1月31日

花壇活動続けて20年

さがみ野

花壇活動続けて20年

「孫誕生がきっかけで」

1月31日

9年ぶりの頂点目指す

9年ぶりの頂点目指す

東海大相模 春の選抜出場

1月31日

戦闘機「雷電」の部品発見

戦闘機「雷電」の部品発見

所有者から市に寄贈

1月24日

「凧」通して地域と交流

座間養護学校

「凧」通して地域と交流

座間市大凧保存会と

1月24日

3月6日オープン

市内初映画館

3月6日オープン

最新鋭の映像機器導入

1月17日

あっとほーむデスク

  • 11月8日0:00更新

  • 11月16日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

座間版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2020年1月31日号

お問い合わせ

外部リンク