花による街づくりを進める「さがみ野やすらぎ街づくり委員会」(関吉実冶会長)が11月23日、恒例の花植えイベント「さがみ野的勤労感謝の日」を開催した。今年は、東京農業大学農学部(厚木市)の学生とコラボレーション。学生のアイデアを盛り込んだ、「無理なく楽しく続けられる花壇」が誕生した。
「自分たちの街は自分たちで」を合言葉に、地域美化に取り組む同委員会。さがみ野的勤労感謝の日は、市道13号線や14号線沿いの花壇を舞台に、植栽を通じて郷土心を育もうと、約10年前から続いている。近年は東中学校や南中学校の生徒も参加するようになっている。
コラボレーションしたのは、農学研究科・人間植物関係学研究室の学生たち。研究室は、人と植物の関わりを研究するため、市民ボランティアによる植栽活動などに参画している。座間市の団体との作業は初だという。
学生らが手がけた花壇は、東原コミュニティセンターの近く。「無理なく楽しく続けられる」をコンセプトに作られた。研究室の御手洗洋蔵さんは「ボランティアが日常的に手入れを続けることは大変。少しでも作業負担を減らしながら、きれいな花壇を保つことが大切」と、その意図を話す。特に花植えが大変だとして、3〜4年植え替えせずに済むというチェリーセイジやヒューケラなどの宿根草(しゅっこんそう)を植えた。花壇の周りには、雑草が生えるのを防ぐチップを撒くなど工夫を凝らした。
この日は、約150人が参加。座間市の団体のほか、海老名市の東柏ケ谷三丁目長寿会などの協力も得て、花が植えられた。「さがみ野の街づくりに少しでも役に立てて嬉しい」と御手洗さん。関吉会長は「新しい風を入れたくて学生の力を借りました。専門家の知識と若者の感性による新しい花壇ができました」と喜んでいた。
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