県内のものづくりを支え、模範となる工場を指定する「かながわ中小企業モデル工場」の2014年度分が3月26日に発表された。市内からは、鉄道関連の機器やシステムを開発・製造する「東邦電機工業(株)・相模工場」(相模が丘)が新たに指定を受けた。
同制度は、県内で約98%を占める中小企業の活性化を図るため、1998年度から継続している。県優良工場表彰などを受けた企業の中から、関連団体の推薦に基づき審査される。指定期間は4月1日から3年。
今年度は更新工場が37社、新規が4社。指定中の企業と合わせると117社が、モデル工場になっている。座間市で指定中・更新の企業は5社。
同社は1944年に創業した、鉄道信号機器を主体とするメーカー。本社は都内目黒で、全国各地に営業所を構えている。相模工場は1962年に設けられた。
列車を検知して踏み切り設備を制御する「踏切制御子」や、踏み切りの動作状況を記録する「情報メモリー」などを手掛けており、電車の安全運行を支えている。踏み切り警報灯や列車進行方向指示器においては、全方向の警報灯が2009年に、視認性や省エネを高めた「ecо1シリーズ」が2013年に、デザインの推奨制度「グッドデザイン賞」で受賞している。
今回は座間市商工会の推薦を受けての受賞。常務取締役で管理本部長の村田章臣さんは「これまでの事業の積み重ねが評価されてうれしい。従業員も喜んでいます」と話し、「胸を張ってモデル工場と言えるよう、今後も努力していきます」と意気込んでいた。
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