千葉県で9月20日(土)に開催される「第20回東関東吹奏楽コンクール」に駒を進めた座間中学校吹奏楽部。本番を控え、練習に熱が入る同部を取材した。
東関東出場が決まったのは、8月。横須賀市内で開催された県コンクール中学生の部B部門で金賞を受賞し、切符を手にした。
同大会への出場は7年ぶり。練習をともにした先輩たちが叶えられなかった「夢」だ。「先輩たちができなかったのだから自分たちも無理だろう、とは思ってほしくなかった」と、顧問の田辺陽子教諭は話す。「できない、と思わないで」と、生徒たちに言い聞かせてきた。
「まずは自分たちの演奏を良く知ることから始めよう」――。演奏を録音し、欠点を1から見つめ直した。「最初に聴いたときは、思っていたよりも全然できていなくて。皆でうなだれたんです」と杉田愛佳部長(3年)は振り返る。その後も繰り返し録音し、反省点を挙げながらパート練習を重ね、県大会を突破した。
今年のメンバーの持ち味は「環境に左右されない心の強さ」だと、田辺教諭は語る。初めて行く場所でもペースを乱されず、自分たちの演奏ができるていると感じている。杉田部長も「いつも、終わった後は『楽しかったね』と言い合って終わるんです。緊張するときもあるけれど、少し経つといつものペース」と笑みを浮かべる。
大会にはバレエ音楽「ガイーヌ」を引っ提げて出場する。吹奏楽の定番曲で、その道の誰もが知っているからこその難しさが伴う。田辺教諭は「いつも通りの演奏をして、聴いている方に良い時間を過ごして貰いたい。気負わず楽しんでほしい」とエールを送り、杉田部長も「悔いのない演奏をするのも大切だけれど、まずは楽しみたいです」と応えていた。
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