相武台前駅南口に位置し72の商店が名を連ねる「相武台南口商店会」が「循環型社会形成推進功労者環境大臣表彰」を受賞した。同会が約10年に渡り、独自に行ってきた家庭廃食油やペットボトル回収などの活動が評価された。10月29日には相模原市緑区で表彰式が開催され、戸津信義会長が壇上に上がった。
この表彰は、環境省が行う「3R推進全国大会」の一環。循環型社会形成に関する知識や経験に係る情報交換をしてもらおうと、国民・事業者・行政が集まり実施しているもので、今年で9回を数える。今年は団体部門、個人部門、企業部門計17組が賞を受けた。
小学校と協働再利用に尽力
相武台南口商店会の表彰理由として挙げられたのは、地域の子ども達と協働した長年にわたる再利用活動。これまで同商店会は相武台東小学校の生徒らとともに、自ら栽培したひまわりを活用した商品開発などを展開。2005年には「ひまわりキャンディー」を開発したほか09年には種油から精製した「ひまわりバイオディーゼル」、昨年には茎を使って漉いた「ひまわり和紙」の作製にも成功。毎年新しいひまわりの活用方法を模索し続けている。
家庭廃食油を回収、バイオエネルギーに
もう一つの評価理由となった廃油の回収も、同小児童らの意見が始まりだった。10年ほど前、戸津会長が廃油による目久尻川の汚染について同小児童らに話した際に、子どもたちから上がったのが「廃油の回収」だった。
戸津会長が経営する精肉店の店頭などで回収が開始され、その情報は児童からその親に伝わり、いつしか地域全体が積極的に協力するようになったという。
回収された廃油はNPO法人が回収し、バイオディーゼルとして再生されている。商店会員の店舗で使用したものも含めると、現在ひと月に回収される廃油は約120リットルにも及ぶという。
杜のホールはしもとで29日に行われた表彰式では、戸津会長をはじめとする商店会員ら5人が出席した。賞状を受け取った戸津会長は「今回の受賞は、商店会員をはじめ、回収などに協力して下さった地域の方々、相東小の子どもたち、皆さんのおかげです」とコメントした。
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