腕相撲日本一を決める「第8回 全日本体重別腕相撲選手権大会」が11月9日に東京都で開かれ、座間在住の渡辺一守(かずもり)さん(42歳)が、男子上級クラスの85kg超級・右腕部門で初優勝した。渡辺さんが主戦場とするアームレスリングとは似て非なる腕相撲のルールに、苦戦を強いられたが、力で対戦相手をねじ伏せて日本一の称号を掴んだ。
日本腕相撲協会が主催する大会。出場者は体重や利き腕などによって各クラスに分かれ、優勝を争う。85kg超級・右腕部門には、全国各地から集まった腕力自慢、約10人が参加した。
アームレスリング歴10年の渡辺さん。怪我で思うように大会に出られていないが、県の優勝経験がある実力者だ。指導者としても活動中で、相模原市南区の新磯ふれあいセンターで毎週水曜日に指導を行っている。
ただ、アームレスリングと腕相撲は、似ているようで大きく異なる競技。アームレスリングは、決められた位置に肘を固定するが、腕相撲は、肘を台上で自由に動かすことができる。試合の形勢に応じて、肘の位置や力の入れ方を大きく変えたりと、独特のテクニックが必要とされる。
腕相撲の経験が浅い渡辺さんは、このルールに苦しんだ。戦い方を熟知する相手のテクニックによって、組んだ手が外れて仕切り直しになる試合も多く、予選リーグと決勝リーグ合わせて100本以上をこなしたという。さらに、つき指という怪我にも見舞われた。疲労も重なり満身創痍での戦いとなったが、持ち前の腕力と握力で予選と決勝を勝ち抜き1位に。「慣れない競技で苦しみましたが、日本一になれて嬉しい」と初優勝を喜んだ。
今後は、怪我の状態にもよるが、アームレスリングでの関東制覇を目指す予定。さらには、「いつか全日本へ」と意気込んでいる。
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