市内4校の小・中・高校生が一堂に集まり、いじめの撲滅について考え発表する「県央地区かながわ子どもスマイルウェーブ 地域フォーラムin ZAMA」が26日、入谷小学校で行われた。学校の枠を超え、児童・生徒が様々な角度から「いじめ撲滅」について考え合った。
かながわ子どもスマイルウェーブは、いじめや暴力行為、不登校の未然防止を目的とした、産・官・学・民が一体となり行動するための県民運動。子どもを中心に、家庭や地域の大人たちとの交流の機会を充実させることで、子どもの自己肯定感や規範意識を高めるとしている。
会場には4校の関係者のほか、地域住民や青少年健全育成関係者らも招かれ、総勢250人が集まった。
寸劇にパロディもいじめ対策、ユニークに
初の座間開催は、各校が独自の方法でいじめについての提言を行うユニークなイベントとなった。
各校の発表に先立ち、座間高校生徒会が独自に製作したビデオメッセージ「いじめ〜伝えよう、自分の思い〜」を放映。小さな行き違いからいじめに発展していく様子をリアルに描き出し、問題提起を行った。
トップバッターの座間小は、友達からかけられて嬉しかった言葉や挨拶の大切さなどについて調べ、発表した。人気コメディアンのパロディ「あたりまえ座間小」で、日常における「あたりまえだけれど大切なこと」を歌と踊りで表現した。
対する入谷小は、寸劇形式で発表。プロレスの入場風に、挨拶の良い例と悪い例をコミカルに紹介すると、会場からは笑いがこぼれていた。
西中学校生徒会は、独自のいじめ撲滅スローガン「ハートウォーム」を軸に発表。生徒にデザインを募って定めたマスコットキャラクター「いじめ撲滅大使 ニシリン」を紹介したほか、全校アンケートを基にした改革案を掲げ、チャイムが鳴った時刻に所定の場所にいなかった生徒に対してポイントを課す「チャイムアウト」、ボランティア推進等での学校の風紀向上を誓った。
座間高校生徒会は、ビデオメッセージ撮影の裏側等を紹介。製作にかけた思いについて話した。
市教育委員会は「いじめの問題を、大人たちだけでなく、当事者である子どもたちが考えることに意味があると改めて感じた」と初開催の手ごたえについて語った。
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