県立高校のPTA広報紙コンクールで、座間高校PTA広報委員会(金成(かなり)かおる委員長)が制作した広報が銀賞を獲得した。写真中心の構成から、綿密な取材に基づいた文章をふんだんに盛り込むようシフトして2年目。「大変革」の成果が2年連続の銀賞を呼び込んだ。
コンクールは、県立高等学校PTA連合会が主催。優秀な広報紙の表彰を通じ、PTA活動の活性化を図る狙い。今年度は91校から応募があり、同会や神奈川新聞社などの審査のもと、最優秀金賞1点、金賞3点、銀賞4点、銅賞8点などが選ばれた。表彰式は今月1日に横浜市で実施。
同校は、銀賞に値する(一財)県立高等学校安全振興会賞を受賞した。作品は11月発行の「ZAMAKO PTA会報 第115号」。A4版オールカラー・16頁構成で、創作舞踊部の文化祭での演技写真が表紙を飾る。特集は、1年前から構想を練ってきたという「なりたい自分は見つかった?将来について話そう」。進路ついて、生徒と保護者およそ1100人に実施したアンケート調査結果をまとめた。さらに、社会で働く4人の卒業生のインタビュー記事も掲載。神谷充子副委員長が「書き上げたら1万字になって。何とか1千字に短縮しました」と話す力作だ。シリーズ「そこが知りたい」では、昨秋に使用開始した新東棟の潜入レポートを載せるとともに、同校出身の教師2人を、当時の写真付きで紹介した。
審査員からは「パステル色中心のデザインが、読む人に優しい」と評価を得た。文字の多さや細かさについて指摘があり、委員は「より読みやすい工夫が必要」と改善に意欲を見せる。
昨年度に「大変革」
広報は、40人の委員が取材・編集・校正を行い年4回発行。毎回1500部を作り、生徒や教師、委員OBなどに届けるほか、新入生説明会でも活用する。「愛すべき座間高の全て」(金成委員長)を内外にアピールする貴重なツールだ。
昨年度、金成委員長の先輩が中心となり「大変革」に取り組んだ。子どもの学年によって「横割」になっていた体制を、学年の垣根を越えた「縦割」に。さらに紙面に統一感を出すため、編集方針を決める「運営部」を立ち上げた。編集面では、取材を重視し、同校に関わる生徒や教師、卒業生、PTA委員など多くの人々の「感動」や「苦労」を文で伝えるよう心がけてきた。
2年連続の銀賞について金成委員長は「先輩が引退した後も、その意識とレベルと保つよう取り組んできました。今年も獲得できて嬉しい」と安堵した表情で話す。金成委員長をはじめ、子どもが3年生の保護者は、3月の卒業号で引退。「次代へと、しっかり引き継いでいきたい」と話した。
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