古くなった染井吉野に倒木の危険性があることから、2011年度から4カ年計画で整備が進められてきた「相模が丘仲よし小道」(通称/さくら道)の工事がこのほど終了した。あさって3月15日(日)には、「住民参加型」の完成記念行事が催される。
相模が丘を南北に貫く、長さ1・6Kmの緑道。もともとは戦後に作られた農業用水路で、1963年、住民が水路沿いに染井吉野を植えたことで、今に続く「さくら道」が誕生した。
倒木の恐れがある染井吉野に替えて新しい桜を植栽し、一から歩道を作り直す再生計画は、座間市と市民団体「『新生さくら道』の会」(坂本文彦会長)によって2011年度にスタート。4年かけて工事が進められ、総工費は約3億6300万円に上った。
完成した緑道には64品種220本の桜が並び、2月から5月初旬まで花を楽しめる。歩道も整備され、花木や地被類を含めた植物の総数は3万株にも及ぶ。
住民参加型
記念行事は、地域住民らで構成される「相模が丘仲よし小道完成記念実行委員会」(飛田昭委員長=中面・人物風土記=)や座間市などが共催。緑道の中央広場(相模が丘3の35近く)で午前10時から、遠藤三紀夫市長や坂本文彦会長らが出席する式典が執り行われる。観賞性の高い品種「舞姫」の記念植樹も予定されている。
記念行事のキーワードは「住民参加型」。相模中学校、相模野小学校、相模が丘小学校、座間孝道幼稚園の子どもらが、歌や演奏で式典を盛り上げる。さらに、地域住民およそ140人や市職員が、緑道を16区間にわけてたすきをつなぐ「ウォークリレー」も午前11時30分から行われる。そのほか、地元商店による露店、緑道の歴史を写真で振り返るパネル展示なども企画されている。午後3時30分に終了予定。
住民参加型の意図について、「1人でも多くの人に参加していただき、さくら道に関心を持って欲しい」と話すのは飛田委員長。特に、将来的に緑道の維持・管理を担う子どもに向けては「記念行事を通じ、愛着を育んでもらえれば」と願う。坂本会長は「素晴らしい道が完成しました。これからも維持・管理に努めます。そして私たちが担っている役割を、うまく次世代にバトンタッチをしていきたい」と意気込んでいる。
タイムカプセル
新生さくら道の会など3団体が、緑道完成に合わせてタイムカプセルを企画。封入作品を市民から募る。
「さくら道と、私の夢と」をテーマに、3月15日から来年3月14日まで作品を募集する。集まった作品はタイムカプセルに詰め、来年4月、さくら広場(相模が丘2丁目)に埋める。開封は2026年4月の予定。
対象作品は、【1】文芸(作文・詩・短歌・俳句)、【2】絵画(A3判以内/油絵は除く)、【3】写真(デジタル・アナログ)。原則1人1点まで。作品は連絡先を記入の上、〒252―0001座間市相模が丘3の35の21さくら亭「さくら百華の道タイムカプセルプロジェクト係」へ郵送、または直接ポストに投函を。
問い合わせはさくら亭【電話】042・746・7610。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|