60周年を迎えた座間市公民館の館長を務める 山頭(やまがしら)幸子さん 座間在住 54歳
「人間が大好き」
○…3月15日に開かれた、座間市公民館の60周年記念式典。地域住民など約150人が訪れ、アットホームな「公民館らしい」式典になった。当日は、半世紀にわたり書道サークルの指導者を務める市民など8人に対して、「公民館とわたし」と題したインタビューが行われた。その想いを聞き、公民館が地域住民から親しまれていることを改めて実感したそう。「これからも長く愛される公民館を目指そう」。そう気持ちを新たにした。
○…1979年、市役所に就職。市教育委員会や資源対策係などを経て、昨年4月、第20代館長に就任した。年間およそ10万人が利用する公民館は、「人間が大好き」という自身にとって、ぴったりの「現場」だ。多くの人々と出会い、会話し、交流を育む―。その過程で生まれる喜びに魅了されている。間もなく就任1年を迎える今、課題としているのは30代〜40代の利用。「働いている人が多く、来館する機会が少ない。親子で参加したり、地元・座間を知ってもらうイベントを企画して、何とか来館を促したい」とアイデアを練る。
○…曰く、「肝っ玉母ちゃん」。4人の子どもを育てながら、仕事と家事に全力投球してきた。特に40代後半は、幼児から中学生まで育ち盛りの子どもを抱える母親として、市職員として、多忙を極めていた。そのなかで、大きな支えとなったのが夫の初美さん。厳しさのなかにも細やかな気配りを忘れない夫と、二人三脚で歩んできた。結婚25年を迎えた3月16日には、開通したばかりの北陸新幹線を使った旅行を計画してくれたそう。「パパに感謝」と嬉しそうに笑う。
○…物事を判断する基準は「人が喜んでくれるかどうか」―。「思いやりをもって接してもらえると、嬉しい。だから、自分もそう在りたいです」と笑顔で話す。人との出会いを大切にしながら、これからも日々を大切に過ごしていく。
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