支柱にしていた桜の空洞化が年明けに発覚し、掲揚が危ぶまれていた、かにが沢公園の鯉のぼり。市民有志らで構成される実行委員会は、桜の代わりになるパイプを埋め込み、開催することを決定した。例年より規模は縮小するが、「15年続いた行事を途絶えさせたくない」と代替案を模索してきたことが、実を結びそうだ。
あす25日に設置作業
子どもたちの健やかな成長を願って、2000年から毎年続けられている取り組み。園内北側の子ども広場近くに位置する、桜にロープを巻きつけて固定し、鯉のぼりを吊るしていた。上空10メートルほどの位置に約30匹が悠々と泳ぐ様子が、市民から人気を集めていた。
座間市が昨年末、東側斜面の19本について樹木医に診断を依頼したところ、推定樹齢が60〜80年で、腐朽や枝下がりが進んでいることが判明。例年と同じ手法での掲揚が難しくなったという。
「大空泳ぐ姿見て欲しい」
委員会では、1月から3カ月にわたり代替案を話し合ってきた。今年は市の許可を得て、同広場すべり台の近くに高さ5メートルほどの連結パイプを埋め込み、ロープを巻きつける。パイプは、擬木と呼ばれる柱に固定することで、強度を確保する。全長およそ2メートルの鯉のぼりを5匹揚げる計画だ。
設置は今月25日(土)に行う。初の試みだけに手探りで作業を進めることになるが、「これまでに開催を諦めかけた時もありましたが、『継続』を合言葉に、ここまでこぎ着けました。当日も成功させたいです」と進藤敏行委員長は意気込む。
掲揚期間は5月6日(祝)までの予定。進藤委員長は「昨年からは大きく縮小したかたちになりますが、多くの市民に大空を泳ぐ姿を見てもらい、喜んでもらえれば」と期待している。
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