かながわまつり50選の1つ「座間市大凧まつり」が、今年も5月4日と5日に相模川グラウンドで行われ、2日間で10万1千人が来場した。102畳相当の大凧は4日、昨年から取り組んできた軽量化が功を奏し、21分30秒ものあいだ大空に浮かんだ。
「糸目」と呼ばれる凧糸だけでも数百kgあり、竹の骨組みや和紙を合わせると重さは1t近く。製作を担う保存会は、竹を買い付ける段階で「細くしなやかなもの」を選び、軽さと耐久性を追求してきた。
4日の午後1時過ぎ、約100人の引手が掲揚に挑戦した。風速は10〜15m。ふわりと浮きあがった大凧は、西に大きく振られて一瞬ぐにゃりと歪んだが、そこから持ち直すと、上空130m近くまで高く舞い上がった。「風に煽られても、何とか持ちこたえてくれました。しなやかな竹を採用したのが大きかったのでは」と市担当課。悠々と泳ぐ姿に観客からは大きな拍手と歓声が上がった。
座間の大凧は、子どもの初節句を祝う風習として、江戸時代後期から続いている。今年の凧文字は、座間在住の清水隆さんが考案し、「誰もが輝く社会と未来」への願いを込めた「輝風」だった。
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