座間市商工会の会長に就任した 長本 享一さん ひばりが丘在住 55歳
冷静沈着な牽引役
○…1254の事業所が加盟する座間市商工会の第10代会長に、今月22日の総代会で就任した。就任間もなく関連団体の行事に出席して感じたのは、「座間市商工会 会長」という肩書の重み。総代会の挨拶でも、歴代会長から受け継いだバトンについて、「責任をひしひしと痛感している」と表現したが、その言葉を改めて噛み締めた。「これまでの功績を踏襲し、しっかりと頑張っていきたい」と意気込んでいる。
○…大和市や海老名市で施設を運営する葬儀会社「(有)ゆたか典礼」の代表を務める。この業界に入って20数年が経ち、多くの人々の葬儀に関わってきた。天寿を全うする人、家族を遺し若くして亡くなる人。その背景は様々だが、どんな最期にも、「遺族の悲しみは必ず存在する」と話す。その悲しみに寄り添う仕事だからこそ、常に謙虚な心を持って、遺族と向き合っている。
○…熊本県の出身。座間には20年ほど前に移り住んだ。仕事柄、356日休みなく働き続けている。多忙な日々を送るなかで、楽しみの1つが読書。歴史小説、経済書、数学書など多彩なジャンルに関心を広げて、自らの糧とする。最近では、明治時代を舞台にした司馬遼太郎の歴史小説「坂の上の雲」を読み返し、激動の明治時代を生き抜いた人々の価値観に刺激を受けたという。
○…同会では、市内の全事業所に対する会員数、いわゆる組織率が低迷している。後継者が確保出来ずに閉店する店もあり、組織率向上は一朝一夕では達成できない目標だ。この現状については、「危機的な状況」と厳しく分析している。その一方で、「発想を転換すれば、まだ伸び代が残っているとも言える」と前向きな視点も忘れない。成すべき目標は大きいが、任期はまだスタートしたばかり。冷静沈着なリーダーとして、理事らと協力しながら、市の商工業の発展を引っ張っていく。
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