「座間市に緑を育てる市民の会」(通称・緑の会/矢澤千旦会長)が、2015年度「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した。市や県の管理する公園を、長年に渡り官民一体となって保全に努めたその功績が全国的に認められた。
みどりの愛護功労者表彰は、花と緑の愛護に顕著な功績があった民間団体に対して国交省が毎年行っている。今年は全国87団体が受賞し、県内からは同会を含む6団体が選ばれた。5月30日には宮崎県で「みどりの愛護のつどい」が開かれ、感謝状が贈呈された。式には皇太子さまも臨席され、様子を見守られた。
緑の会は、市内にある公園の花壇や樹木を手入れ・調査している市民団体。約500人が会員として活動し、昭和の日に毎年開かれている緑化まつりでは啓発活動も行っている。
同会のルーツは、昭和40年代の開発ブームの頃。市内でも宅地開発が盛んになる中、現在の県立座間谷戸山公園(入谷)の土地もその候補地として挙げられ、埋め立てと造成の計画が挙がっていた。そんな中、市内在住の医師らが立ち上がり、谷戸山の豊かな自然環境を守ろうとする反対活動を通じ、緑の会は設立された。
その後同会の活動により、1987年に自然生態観察公園としての整備が開始され、2002年に県立座間谷戸山公園が全面開園。現在も、同会が樹木などの手入れや調査を担っている。
「市民協働の中心に」
今月17日には同会メンバーが遠藤三紀夫座間市長を表敬訪問し、受賞の喜びを報告。遠藤市長は「これからも緑の保全や維持管理等、市民と協働して実施していきたい。緑の会には、市民協働での維持管理の中心的存在として、これからも活動を継続して欲しい」とコメント。矢澤会長は「このような賞を頂いてとにかく光栄。今後は会員の増強などにも力を注ぎ、役目を果たしていきたい」と話していた。
同会の活動に関する問い合わせは市公園緑政課【電話】046・252・7221へ。
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