高齢者の増加に伴い介護予防・生活支援サービスの充実が急がれるなかで、その受け皿となる「サロン」。座間市に点在するサロンの魅力について市民目線で捉えた情報誌を、福祉団体「ざまの介護情報誌を作る会」(安部悦子代表)が製作した。高齢者向けサロンに焦点を当てた誌面は、市内初の試み。6月の創刊号に続き、8月上旬に第2弾を発行した。
要介護を防ぐ一助に
サロンとは住民主体で運営され、地域に暮らす人々の交流を図る場所。対象者は高齢者・子育てママ・障がい者など多岐にわたり、活動内容も認知症予防から、ゲームや会話を楽しむものと幅広い。独居老人などの外出を促してコミュニケーションを深める場所としても期待されており、国が推進し、地元一体となって高齢者を支える「地域包括ケアシステム」においても、生活支援サービスの一つに位置づけられている。
その一方で、設立経緯や活動内容が多様化しているため、実態把握が難しく、団体同士の繋がりも弱いとされる。自身もサロンに参画しているという安部代表は「存在を知らない人も多く、デイサービス事業所と混同しているケースもあります」とし、認知度向上が課題だったと語る。
市民目線にこだわり
2008年に発足した同会には、市民5人が所属。小規模ながら、これまでに介護ガイドブックなどを発行してきた。「スキップ 地域交流サロン情報」と銘打った今回の誌面は、座間市社会福祉協議会の協力を得て制作。A4カラー4頁で、毎号2〜4カ所のサロンをマップ付きで紹介する。
編集方針は「市民目線」。開催場所・日時・参加費といった表面的な情報だけでなく、活動内容を取材し、その様子を伝える大きな写真やコメントを盛り込んだ。「目で見て、魅力を知ることが第一歩。興味を持ってもらえるよう、雰囲気を伝えたい」とこだわった。
今年度中に5本発行する計画で、市役所や公民館、コミュニティセンターなど公共施設を通じ市民に届ける。安部代表は「高齢者とサロンの橋渡しをできれば」と話している。
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