「GasOneCup学童軟式野球選手権大会」で準優勝した座間フェニックスの代表を務める 里見 厚司さん 南栗原在住 56歳
「チーム一丸」の旗振り役
○…創立7年目にして初の関東大会。真夏の炎天下、2日間で4試合を戦い抜き、準優勝を果たした教え子を「初舞台の緊張感に負けず、全力プレーを見せてくれました」と称える。大会では親たちによる「応援団」の存在も大きな後押しとなった。遠く埼玉県まで駆けつけ、メガホンやタオルなどお手製グッズで選手を鼓舞。同チームがモットーに掲げる、選手・指導者・保護者の「チーム一丸」が、快挙を手繰り寄せた。
○…フェニックスには創立から携わっており、約4年前に代表に就任した。市野球協会と同協会学童部でも、理事と副部長を務める。小さい頃から野球好きかと思いきや学生時代は剣道一筋で、大学卒業後は実業団選手として就職したほど。今の道の原点は、小学校の子ども会でソフトボールのコーチを任されたこと。「子どもに教えるなら自分も学ばなきゃ」とソフトボールチームにも入った。年数を重ね、気付けば多くの役を兼任するようになった。1週間で最も忙しい日は日曜日。チームの活動に加え、大会開催時には運営スタッフとしても奔走する。「休日は予定がびっしりです」と充実した表情で笑う。
○…高校生の次男はフェニックスの一期生。中学でも野球部に入るかと思えば、選んだのは父親と同じ剣道だった。「嬉しかったけど驚きましたね」と当時を懐かしそうに振り返る。今は小学生の孫が野球に興味を抱いているそう。「『サッカーをやりたい』と言っていたけど、1週間ぐらい前から急に。体験教室とかに連れて行ったのが良かったのかな」と目元を細める。
○…生まれは川崎。小さい頃は親の仕事の都合で転校が多く、「地元」と呼べる場所が無かった。27年前に移り住んだ座間で地域活動に打ち込んだのには、娘や息子たちに「地元を作ってあげたい」という秘かな願いもあった。それは自身にも共通すること。「座間が地元と言えるようになったかな」と少し胸を張った。
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