9月1日から市内2校で試行導入中の中学校給食で、異物の混入があったと市教育委員会が11日に発表した。混入したのは全長1・5cmのバッタ。発見した男子生徒は異物を口にしておらず、体調などへの影響は見られなかったという。市教委は「再発防止に向け、事業者への指導体制を確立する」としている。
(9月16日起稿)
異物が発見されたのは、9月3日の昼。市立栗原中学校2年生の男子生徒が、給食の「小松菜のスパイシー炒め」の中に虫が混入しているのを見つけた。男子生徒には予備の給食が渡され、該当メニューの回収などは行われなかったという。
市は、当日中に当該生徒と保護者に謝罪。材料の納入業者と調理業者に事実確認を行い、11日に混入を公表した。2校の保護者にも同日に文書を配布し、周知を行った。
目視確認の工程を強化
市によると、混入した虫はフジタカ連帯(株)(大和市)が納入した小松菜に付着していた可能性が高いという。同社では野菜を洗浄する過程で目視での確認を行っているが発見できず、そのまま使用された。市は同社と、給食の調理を行う(株)山路フードシステム(同)に原因等の調査を依頼し、8日までに回答を得た。再発防止策について2社からは目視での工程を増やすなどして対策すると報告があったという。
試行導入中の中学校給食は、希望者のみに提供される「選択式」。保護者からの申し込みを受けた市が事業者に発注し、事業者がデリバリー弁当を配達する。将来的には全校での実施を視野に入れ、9月から栗原中・東中の2校で開始されたばかりだった。
キャンセルや返金にも対応
市は今回の事態を受け、すでに申し込みのあった給食についてキャンセルを受け付けるなどして対応にあたっている。既に振り込み済みの代金については返金する予定。
栗原中に子どもを通わせる保護者は「子どもに安全で栄養価の高いものを食べさせたくて利用している人も多いのでは。その期待を今後裏切らないよう、きっちりと対応して欲しい」としながらも「金属片などと違い、自然にあるものが混入している。家庭でも起こりうること」と冷静に受け止めていた。
市教委は「調理現場の確認も含め、再発防止に向け事業者への指導体制の確立を図っていきたい」と話している。問合せは学校教育課【電話】046・252・8011へ。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|