相武台東小学校(小井田由美子校長)で10月21日、紙すきの特別授業が行われた。指導にあたったのは、和紙の本場とされる埼玉県小川町の「和紙体験学習センター」の職員ら。地元商店会が「子どもたちに日本の伝統を学びながら座間の新名物を作ってほしい」と2年前に企画し、同センターに依頼。小学校と協働して「ひまわり和紙」づくりを行ってきた。
ひまわり和紙には、児童が地元商店会とともに種から育てたひまわりの茎から抽出された繊維が混ぜられた。繊維はうっすらと紙に浮き上がり、独特の風合いを生むという。
授業では、本場さながらに「漉簀(すきす)」や「漉桁(すきげた)」と呼ばれる専用の道具が使用された。原料の溶けた「船水」に恐る恐る漉桁をくぐらせると白く薄い繊維の層が現れ、これを乾燥させると和紙が完成する。児童らは慣れない作業を慎重にこなしながらも、形になった和紙を見て笑顔をこぼしていた。
空を舞う凧に
ひまわり和紙は乾燥した後、座間名物でもある凧に仕立てられる。来年には市大凧保存会の指導のもと児童が1畳ほどの凧を組み立て、絵付けにも挑戦する予定だという。
企画した相武台南口商店会の戸津信義会長は「ひまわりや凧などの座間名物で郷土愛を深めるとともに、和紙作りを通じて日本文化の継承にも繋がれば」と話している。
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