座間小学校(唐木田正富校長)の一角に位置する史料館「いずみ文庫」――。明治や大正時代の貴重な教育史料が数多く保管されている同館の整理事業が、同校120周年を記念して行われた。従来は保管場所としての色合いが濃かったが、写真を壁に掛けるなど展示に工夫を凝らし「魅せる」史料館に生まれ変わった。
いずみ文庫は1975年に建設された。80周年記念誌によると、史料を収集・整理することで、各時代の「生き方」や「在り方」を明らかにし、今後の教育に役立てる狙いがあった。耐火や防湿のために、高床式の鉄筋コンクリートで建てられており、内装も良質な杉や檜が使用されたという。
地域住民の協力により、1895年に開校した同校の資料に加え、江戸時代の寺子屋や、児童たちによる自助組織「幼年会」に関する文書や写真が集まった。現在では数千点が保管されており、同校の歴代校長で、今は教育史編さん室で働く大谷之彦さん(80)は「座間の教育史を調べる上で欠かせない史料ばかり」と、その重要性を力説する。
写真ふんだんに
再整理は教員やPTA関係者、大谷さんが中心となって実施。資料をただ分類・整理するだけでなく、子どもたちにビジュアルから関心を持ってもらおうと、写真を多く配置した。また、一部が欠損していた階段部分も、合わせて補修された。
唐木田校長は「多くの人の支えで、今の座間小がある。(いずみ文庫が)児童がそれに気づくきっかけになれば」と期待している。
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