入谷4丁目と5丁目の一部をエリアとする「入谷第二地区社会福祉協議会」が今月8日に発足した。地区社協は、住民が主体となり地域課題を解決する団体。入谷第二地区は高齢化が進行しており、同協議会ではサロンや見守り活動を通じて、高齢者をはじめとする住民の孤立を防ぎ、地域交流を深める考えだ。
同協議会のカバーする入谷4丁目と5丁目(一部)には、およそ3200世帯が暮らしている。大きな課題が高齢化。特に4丁目の高齢化率(65歳以上の人の割合)は約33%と、市平均を約10%上回っている。自治会加入率も低迷しており、約1000世帯が住む東建座間ハイツをのぞくと、エリア内の加入率は50%前後に留まっているという。
こうした状況を受け昨年2月、市社会福祉協議会職員や住民有志から成る準備会が発足し、設立に向け動いてきた。市社協の小林孝行さんは「独居の人も多いエリア。今後ますます高齢化が進むことを考えると、地域の繋がりを深める必要があった」と説明する。
「まず基盤固め」
今月8日、入谷の高齢者福祉施設で設立総会が行われ、規約や収支予算案が全て可決された。初代会長には、老人クラブ天台若竹会の松村担(あきら)さん(=人物風土記に関連=)が就任した。
事業計画には、住民同士のコミュニケーションを推進するサロン、見守り活動、広報などが盛り込まれた。事業実施期間は、新年度に切り替わる来年3月までで、松村会長は「まずは28年度に向けて、組織の基盤を固めたい」と話している。
市内28エリア網羅
市内では入谷第二を含めて28の地区社協が活動しており、市全域の8〜9割をカバーしている。西栗原や南栗原、ひばりが丘の一部には無く、市社協では「設立に向けて市民に働きかけていきたい」としている。
座間版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|