「ルールに縛られることなく自由な発想で遊んで欲しい」――。自然の地形や樹木を活用して遊ぶことで、子どもの想像力や好奇心を育む「プレイパーク」を市内で広めようと、市民団体「座間にプレイパークをつくる会」(嶋村貴啓会長)が活動している。芹沢公園で行う「いちにちプレイパーク」は今月21日、30回の節目を迎えた。会員の井上賢二さんは「参加
者が増え取り組みが浸透しつつある」と手ごたえを話している。
自由な発想で
プレイパークとは、子どもたちが思い切り遊べるよう、「禁止」や「制約」を出来る限り無くした遊び場。既設の遊具は用いず、樹木を活用したロープブランコやハンモック、廃材を使った工作教室、土砂道での駆け登りなど自然を舞台に遊ぶ。「『あれも駄目』『これも駄目』ということが多くなった。(プレイパークでは)大人は原則干渉しない。子どもの安全面を確保するだけ」と井上さんは話す。
同会(【携帯電話】090・2656・2943)は2006年に発足。会員は約10人と小規模だが、毎年3回、同園でいちにちプレイパークを開催している。回数を重ねるにつれて人数は増え、7月は2日間で約300人が集まった。リピーターになる人も多く、21日に小学1年生の子どもと訪れた母親は、「今は自然と触れ合って遊べる環境が少ない。毎週開かれれば嬉しい」と、期待していた。
常設目指すも課題
目標は、同園内に常設プレイパークを作ること。そのためには同園を管理する市や近隣住民への働きかけが必要不可欠だが、人手が足りず、思うように進んでいないのが現状だという。また、費用確保の点において課題も残る。
井上さんは「常設出来ればベストだが、まずは今のかたちを続けることが大事」とし、「主旨に賛同してくれる人がいれば、ぜひ仲間になってほしい」と呼びかけている。
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