座間市蕎麦商組合(瀬川清光組合長)が、緑ケ丘の児童養護施設「成光学園」(矢部雅文園長)の子どもにそばを振る舞う「慰問」が30年目を迎えた。第30回となった今月18日には、矢部園長から瀬川組合長へ感謝状が手渡された。
年越しそばを食べる風習を、子どもたちに楽しんでもらおうと30年前に始まった取り組み。繁忙期を迎える直前の11月中旬、組合加入の「そば職人」が施設を訪れ、料理を振る舞う。食事が終わった後は、お菓子詰め合わせの「クリスマスプレゼント」も贈られる。
慰問が始まった頃に比べて組合員数は減少し、組合費も潤沢とは言えない状態だが、30年途切れることなく続けてきた。最初から参加し続けている瀬川組合長は、「食べている時の笑顔と、毎年くれるお礼の手紙。この2つが原動力」と目元を細める。また、組合員同士の結束が強く一丸となって取り組んでいるのも、継続できた一因と話す。
「ずっと続けたい」
18日は、同園の食堂が「そば屋」に早変わり。組合員17人が厨房とホールに分かれ、矢継ぎ早にくる注文に対応していった。用意したそばや海老などの具材は、ほぼ全て無くなったという。5杯もおかわりしたという児童は「お腹いっぱい」と嬉しそうに話した。
感謝状を贈呈した矢部園長は、「とても大きな海老の天ぷらなど、子どもたちに本物に触れる機会を与えてくださり、感謝しています」とコメント。瀬川組合長は「組合が存在し続ける限り、これから先もずっと続けていきたいです」と意気込んでいた。
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