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座間版 公開:2015年12月4日 エリアトップへ

洋らん業者加藤春幸さん 「丸み」追求し、再び全国一 10年の品種改良 実を結ぶ

社会

公開:2015年12月4日

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羽田空港の展示エリア。中央に位置するエタニティスノーと、誇らしげに立つ加藤さん
羽田空港の展示エリア。中央に位置するエタニティスノーと、誇らしげに立つ加藤さん

 11月20日に行われた「全国花き品評会」の洋らん部門で、(有)座間洋らんセンター(栗原)を営む加藤春幸さん(35)の「エタニティスノー」が、1位相当の農林水産大臣賞を獲得した。加藤さんの「日本一」は2年ぶり4度目。

 品評会は、生産者の技術向上などを目的に、日本花き生産者協会が主催している。同部門には、日本各地の生産者が技術の粋を凝らした240点が集まった。

 エタニティスノーは、洋らんにおける「美しさ」の基準とされる「丸み」を追求したもの。洋らんには通常6枚の花びらが付いており、場所や形状によって左右2対の「ペタル」、外側3枚の「セパル」、下部にある「リップ」に分けられる。エタニティスノーは、特にペタルの形状に丸みを持たせ、花全体の印象を柔らかくしている。

 品種改良に費やした時間は10年。加藤さんは「世界で一番丸い洋らん」と自信を覗かせ、同業者からも「こんなに綺麗な花は見たこと無い」と評価されたという。

 2月の「世界らん展」で大賞を獲得。それだけに今回はプレッシャーもあったそう。2年ぶりの日本一に、「喜びよりも『ホッ』としたというのが正直なところ」と安堵した表情で話した。

 また、大臣賞のほかに2つの特別賞、歴代最多となる5つの金賞も獲得した。

日本代表に

 同部門の上位作品はきょう12月4日まで、羽田空港の国際線ターミナルに飾られている。これは同協会の洋らん部会が企画したもので、世界一と言われる日本の洋らん栽培技術を、外国人にPRする狙い。展示場所は、4階にある江戸時代の街並みを再現した商店街の一角。能舞台を連想させるステージの「センター」に、エタニティスノーが陣取っている。この様子を見た加藤さんは「写真撮影待ちの人だかりが出来ていて。自分の花を通じ、多くの人を笑顔にすることが出来て、こんなに嬉しいことはありません」と喜んだ。
 

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