優れた「地域による学校支援活動」に対する文部科学大臣表彰式が12月3日に行われ、市内から座間中学校地域交流協議会(森谷美佐夫会長)が選ばれた。同会は、地元自治会役員や民生委員らをはじめとする地域の大人たちからなる任意団体。PTAや教員らと連携を取り、学校行事前の校内環境整備や中庭の芝生化事業などで積み重ねてきた地道な活動が実を結んだ。
この文科大臣表彰は、放課後子ども教室や学校支援地域本部などを中心とした、地域の人々による優れた学校支援活動に贈られる。今年は全国136団体、県内からは3団体が選ばれた。
座間中地域交流協議会が誕生したのは、座間中が50周年を迎えた1997年。学区内の自治会役員や民生委員、市議会議員などが集まり、地域全体での生徒支援を掲げて発足した。現在は地域の役職者を中心に139人が所属している。
協議会の主な活動目的は、学校行事などの下支えや生徒たちの見守り。4月の入学式を皮切りに、大凧祭りや秋の駅伝大会を経て卒業式まで年間を通じて活動している。体育祭前など、年に2回は同校やPTAらと協力し、校内や周辺における環境整備を実施。大凧祭りでは生徒の一間凧づくりを手伝うなど、常に「顔のわかる関係」を継続して、地域の治安維持にも努めてきた。
同校の鍛代(きたい)哲也教諭は「当校の生徒は、協議会をはじめとする地域の方々によく見守られているという実感がある。教員の目が届かない時も、地域の方から生徒の様子をよく教えて頂く。皆さんの日ごろの地道な活動の賜物」と話した。
2013年からは、座間市と同会の協働事業として中庭の芝生化に着手。業者への委託は行わず、会員らが生徒と協力しながらこまめな手入れを行い、約400平方メートルの芝を育てた。
地域とのパイプ役に
座間中の吉川俊彦校長は「地域交流協議会は、地域と中学校を繋ぐパイプ役にもなっている」と話す。協議会の会員は複数の地域団体に所属している場合が多く、そこから新たな繋がりが広がるケースも生まれている。近年は会員からの紹介を受け、吹奏楽部がコミュニティセンターでのコンサートを実現。吹奏楽の定番曲にとどまらず、演歌などを取り入れたプログラムで広い層から人気を集めたという。
市を表敬訪問
今月10日には、表敬訪問を行った同協議会。森谷会長が遠藤三紀夫座間市長に受賞を報告すると、遠藤市長からは激励と感謝の言葉が贈られた。
受賞について森谷会長は「座間市内でも歴史が長く、大きな学校。同校から大きく羽ばたいた卒業生も大勢おり、これからもその可能性を広げられるように尽力したい」と話した。
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